先日Amazonで行動に関する書物を購入し拝読しました。タイトルは『すぐやる!「行動力を高める”科学的な”方法」』です。著者は菅原洋平さんです。当書を読んだ感想を投稿します。
私たちは常に「あれをやらなきゃ」「これをやらなきゃ」と思いながらも実際にはできずに時を過ごしています。しかし「やるべきこと」「やらなければいけないこと」はすぐに片づけた方が絶対にいいです。
しかし現実は皆さんご存じの通りすぐやりません。そして自分だけが損をして皆が得をする世界になってしまいます。非常に悔しい思いをしますよね。実は当書籍によると「すぐにやらない」原因は生まれ持っての「性格」や「やる気」でないと言っています。では原因は何なのか?実は「脳」の状態が原因だったのです。
リハビリテーションとは
今までの認識としては「リハビリテーション」とは事故や病気などで機能できなくなった機能を再度元に戻すもしくは元の状態に近づけることと思っていました。しかし当書籍では異なる概念で説明されています。
それは、今までできていた動作や思考が「脳」が損傷し、脳の状態が変わったことでできなくなっているという説明でした。正直言えば「脳が損傷している」という発想はなかったです。しかしよりリアルにイメージすることができました。
要するにリハビリテーションとは脳の損傷を治癒するということです。脳次第とも言えますよね。もちろん足がなくなったとか物理的に消えている部分について脳が頑張れば二本足で歩行できるということは不可能です。しかし長期間歩いてなくて(歩けなくて)歩けるようになるとか、本人が頑張れば歩けるようになるけど本人にその気は全くないとかという状況をリハビリテーションで変えるということとしては脳の損傷を改善していくという考えは合っていると思います。
リハビリテーションを一般人が行動に落とし込むには
ではこのリハビリテーションを実際の一般人(社会人)が行動に落とし込むにはどうすればいいのでしょうか?
我々はすでに歩けるし走れるし仕事もできるし考えることも出来ます。つまり「脳の損傷がない」状態です。この状態でリハビリテーションを活用するということは当書籍としては「更にパフォーマンスを上げる」という説明をしています。もしくは更に自分の脳を活用するという考え方です。
分かりやすい例が当書籍に上がっていました。イメージがしやすいのでご紹介します。
ある患者がいて自分で食事をすることができませんでした。しかし「あること」をしたことにより自分で食事ができるようになりました。どのようにしたのか?
それは「一品ずつ」テーブルに置くようにしたことがきっかけだったそうです。この話を聞くとおそらく「なんだ、細かくステップを刻んだだけか」と思われるかもしれません。たしかに合っていますが、私は一番重要なことは「性格を変えたわけでもなく努力をしたわけでもない」けど出来るようになったという部分です。
つまり「脳に入る情報」を変えただけです。行動するということは人間にとって一番難しいことだと思いますが、上記で説明した性格を変えなくても脳に入る情報を変えることでできるようになったという事実を応用することで私たちも行動できるようになるかと思います。